"ゲス男"を考える

"ゲス不倫"に"ゲス野郎"。とにかくよく使われるようになった"ゲス"という言葉。もちろん、卑劣や非道徳な出来事や人に対して使う表現ですが、その裏側にはゲス男にしかない"何か"が潜んでいるはず――。そこで今回は、とことん"ゲス"に迫ってみたいと思います。

ゲスの語源

そもそも、"ゲス"という言葉が頻繁に使われるようになったきっかけは、ロックバンド"ゲスの極み乙女。"のボーカルである川谷絵音さんとベッキーさんの不倫問題。正統派なイメージであるベッキーが不倫!?というだけでもショッキングなのに加え、LINEのやり取りが流出する"オマケ"まで付いてきたので、日本中がその話題で持ちきりでした。

もともとの"ゲス"を漢字にすると"下衆"で、位の高い人を表す"上衆(じょうず)"に対し、身分が低い人を指す意味で使われていました。それから次第に、身分が低いことに加え、品性を欠く心持ちの人を蔑む言葉に変化します。今では身分が低いうえに、心根まで腐って卑しい…という、人としての在り方を否定する強い嫌悪の気持ちが表された言葉です。下衆の"極み"ともなれば、下衆の中の下衆であり、Top of下衆。ここまでくると、ある種の潔さも漂ってくる気がします。

ゲスと呼ばれる人々

ゲスという言葉が使われるようになった裏には、"不倫"があるのでしょう。不倫はもちろん許されない行為ですから、世間に非難されて当然のこと。しかし、不倫にゲスが付いた"ゲス不倫"と言われてしまう人々には、それなりの理由があります。例えば、妻の妊娠中の不倫、既婚者であることを隠して交際、反省の色が全く見られない、など「人としてどうなの?!」と言わざるを得ない状況になると、ゲスの二文字が登場してきます。

ある意味、極めた人たちにしか与えられない"称号"のようなもの。不倫は、片方あるいは両方が既婚者なのかが問題で、きちんとした終焉を目指すのであれば、それは純愛なのかもしれません。そんなこんなで、自分のバンド名がゲスの極みとつくことから、一生分のゲスの称号を与えられた川谷さん。それでも変わらずに支持するファンがいるのですから、女性を惹きつける"魅力"を持っているのでしょう。

一生、ゲス男でいるのか

一般人でゲスの称号を得るのはなかなか難しいと思いますが、やはりゲス不倫の陰には、モテ男の存在が必須。川谷さんが世間でバッシングを受けているにも関わらず、すぐに恋人が発覚し、モテ男ぶりは健在。男からみると、少々羨ましくも思えるモテぶりです。

おそらく、川谷さんは当時20代ですから、この問題を教訓に人として成長していくことでしょう。新たな幸せを掴み、家庭を築くのも遠い未来ではないかも知れません。しかし、一般男性もこれを教訓にゲス男の意味をもう一度考えたいところ。本当に好きなら、相手を思いやる気持ち、将来を考える優しさを持つことが大事――。どんなにゲスと呼ばれようが、一人の女性を幸せにできるくらいの甲斐性は、この先欲しいところです。

いかがでしょうか。一世を風靡した"ゲス"という言葉に隠された背景をあなたはどのように映ったでしょうか。いくらモテたいからと言って、"ゲスを極めた"人生だけは男性としては避けたいものです。